語学系

英語の力はジョークの力

トランプは自分が大統領にならなきゃよかった、と考えてるかもしれないよ、我々ほどではないにせよ。そこでスタジオはドッと爆笑。最近のCBSナイトショーで Stephen Colbertが発したオープニングジョークです。聞き手の集中力を喚起するに充分な強烈さです。古い話になりますが、レーガンが二度の敗戦の末、再度80年に69歳で大統領選に立候補した際、記者会見で「国民の間には年齢を心配する声がありますが」と問われて、「僕は相手候補が若くて未経験だなんて全然気にしないよ」と応じて老獪な余裕を見せました。これらは「英語力」なんでしょうか。もちろん秒速で切り込み、笑わせ、納得させる語の選択や構文の才能も否定できませんが、これらは世間に珍しい能力ではありません。本当に力を発揮するのはアイディア、コンセプト、読み、そして適度な「毒」です。どの語学を第二外国語として学ぶかは、それを母国語とする人種の性質や考え方を学ぶということでもあります。

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